内視鏡室で働く看護師の主な仕事内容は、内視鏡検査が円滑に進行できるよう患者の動きを支援し、医師のサポートを行うことです。検査前の準備や、検査後には使用したスコープの洗浄、メンテナンスなども業務の一部となっています。予約制の場合が多く緊急の患者に対応する機会は少ないのですが、一方でできるだけ短時間で苦痛も少なく終わることができるようにするため、迅速な判断と行動力が必要になります。看護師での実績を積んでから、さらにキャリアアップを目指すのなら「内視鏡技師」の資格を取るという方法があります。
内視鏡技師とは、日本消化器内視鏡学会が認定する資格を取得している技師のことです。看護師を始め、薬剤師や診療放射線技師などの医療系資格を有していることが受験資格の一つになっています。さらに内視鏡学会専門医の指導のもとでの二年以上の実務経験も必要であるため、内視鏡室看護師として働いた経験を活かすことのできる資格であるともいえます。内視鏡技師の資格を取得することで、内視鏡室看護師としての業務もレベルアップが可能になります。確かな知識や技術を身につけられるだけではなく、より高いレベルで内視鏡検査に関わることができるようになるのです。資格取得後は5年ごとに更新が必要となり、研究会やセミナーなどに参加し、スタッフ間でも勉強会などを行いながら、内視鏡技術の向上を図っていきます。内視鏡検査室、及びそのサポートを行う部署に勤める看護師に取得する人が多い資格です。