内視鏡室看護師は、今後、医療機関での需要が高まると言われています。この内視鏡室看護師とは、内視鏡検査をサポートする看護師のことです。内視鏡を使うことで、胃や食道、腸などの消化器官の内部を子細にチェックすることができます。それにより病変を即時に察知し、適切な対応を取ることが可能です。また、ポリープなどをすぐに切除できることから、内視鏡を導入する医療機関は増えているのです。内視鏡室看護師の主な仕事は、患者への検査前日、当日の注意事項の説明、検査で使用する機材の準備や片付け・スコープの洗浄などがあります。また、内視鏡診療を行う医師の補助業務も大切な仕事です。内視鏡検査は1日に十数件も行われるので、テキパキと看護処置をすることが求められます。
内視鏡室看護師として働く最大の魅力は、スキルアップを図れることです。内視鏡室で勤務していると、内視鏡についての知識、看護技術を身につけることができます。加えて、内視鏡検査・治療に2年以上携われば、消化管内視鏡検査技師の受験資格を取得できます。そのため、内視鏡室看護師は専門資格を取得してより看護師として実績を積みたい方に最適です。さらに、内視鏡室看護師の場合、出産や育児といったブランクがあっても再就職しやすいという魅力があります。というのも、内視鏡室看護師の求人は経験者を優遇することが多いからです。内視鏡室看護師として高度なスキルを習得しておけば、看護師として復職する際に有効です。